【オフィスミギ】晴れ男なものですから | |||||||||
林田くんは1200年も続くお寺の息子だ。 大学卒業後、社会人になり、親には仕事の後、パソコン教室に通っていることにして、ボクシングジムに通った。 プロデビューするときに、初めて告白。 びっくりした父親は「寺とは全く逆の職業」に絶句。 3年間でダメだったらやめるという条件とともに 「許したわけではないが応援はする」とやっとの思いで口を開いた。 それから3年後、見事に東洋太平洋のベルトを手にする。 引退後もこのベルトが大活躍。 母校で講演をするために訪れたときも、中学生が夢中でさわり、12年務めたバイト先のレストランの送別会のときにも、このベルトを巻いて写真に写っていた。 そして先日の栄養士になるための学校の卒業式でも、美女に囲まれながらベルトを巻いた林田くんがにんまりしていた。 もうボクシングに未練はないが、今後は調理と栄養の資格を生かして、病院に勤務し、その後、スポーツ選手の栄養管理など、自分らしい関わり方をしてゆくのだろう。 ボクシングを引退した際に「ブローブを置く会」を行った。 当初は反対した父親も満面の笑みで参加。 ただ、そのタイトルが気に入らなかった。「トランクスを脱ぐ会」と命名したかったらしい。 「お父さん、トランクスは新しい世界でも必要ですよ」と笑っていたのはもう3年前になる。 時間のたつのが早いのにびっくりする。 同じジムの山口真吾選手が3月29日に幕張メッセで世界挑戦。 それを見届けてから、新天地へ向かうことになる。 #
by officemigi
| 2008-03-21 22:38
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小春日和のある日、画家のセキアキコさんからこんなお手紙が届きました。 「好きなものは所有したくなるけれど 共有するのも悪くない。 いのちあるもの、いつかは別れがおとずれるのだから 期限付きの恋もありだね、と 大人の余裕がほしいところ。 さよならまでの3ヶ月 あなたは新しい時間をかったのです。 新しい空間に存在するのです。」 冬眠からめざめたセキさんが作品のレンタルをはじめます。 セキさんの作品は、どれも命が大地にしっかりと根付いているパワフルなものばかり。 そんな作品に恋してしまったら、3ヶ月でお別れなんてきっとできません。 もしかして、それがセキさんの狙いでしょうか。 「一生」とか、「永遠」とか、「絶対」なんて言葉は、年を重ねるうちに、段々薄れてしまうものなのだと気づきながらも、やっぱり信じてしまうのはまだまだ未熟な証拠でしょうか。 セキさんの新しい作品に出会えることはとても幸せなことです。 HPより作品ご覧下さい。http://www.akikoseki.com/ migiのメンバーは、期限付きの恋はとてもできそうにないので、恋してしまった人たちを、本に封じ込めてしまったのかもしれません。 #
by officemigi
| 2008-03-18 21:29
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今年1月に永眠した中山万里さんの追悼記念パーティに伺いました。 とても素敵な会で、万里さんがひょっこり現れそうな気がしました。 というより、きっと会場のどこかにいたに違いありません。 人と人との縁を結ぶ能力を持った万里さんに導かれるように、たくさんの再会を果たしました。 たまたまお隣に座っている女性に「おひとりですか?」と声を掛けると、 昨年5月の万里さんの写真展「空地への感謝」で出会い、万里さんと共にほんの数分お話した方でした。 彼女はしっかりと私たちの名前も覚えていてくださりびっくり。 改めて自己紹介をすると、おうちも近所で共通のキーワードもいっぱいあり、今回は連絡先も交換し、万里さんから授かった縁を結びました。 この写真展を見てほしいなと思った当時宮崎にいた航空大学校の訓練生も、偶然に会場の近くで試験を受けるために上京し、立ち寄ることでき、万里さんを紹介したのもこの日でした。 彼らは、空の写真を見ながら、「この雲、どうやってよけよう、、、。」なんていっていたのに、あれから1年もたたないうちに自由に空を飛んでいます。 もしかしたら、空の上で万里さんの笑顔を見つけているかもしれません。 この会で、なにより嬉しかったことは、万里さんの事務所の代表のケイさんが 「生前果たせなかった万里ちゃんと林くんの作品のコラボレーション、いつかやろうね。」 といってくださったこと。 「万里ちゃんはここにいなくても、作品はちゃんとあるんだから。」 まさに写真家としての醍醐味を感じました。 万里さんは余命1ヶ月と宣告された後、TVの取材の中で「万里さんにとって命って何ですか?」と問われ、「命、、、、、命は奇跡、、、。」と応えています。 命があってあたりまえ、生きていて当然ではないのです。 命がここにあることは奇跡だというのです。 生きていることへの感謝、命があることの奇跡。 こんな言葉をもらえることができてとても嬉しかったです。 また、この会で飛び出したほとんど同じ言葉が、今、migiが作っている本の中にちりばめていることにも驚きました。 命や生きるという人間の本当の姿を表現していきたいと改めて思いました。 本物にたどり着くまでの道のりは、いろんな困難があろうとも、それが生きた証となるのだとドキっとしました。 また、あした、新しい自分に出会い、日々生きた証をどこかに刻みたい。 みんながそうであるように、願います。 by shiori #
by officemigi
| 2008-03-10 02:34
| 林建次の日々
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