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【オフィスミギ】晴れ男なものですから

映画の現場へ

映画の現場に入ります。



かつて義足でリングに上がった土山直純さんというボクサーがいました。

下肢障がい者という理由でボクシングコミッションからは認可されず、プロボクサーとして日本のリングには上ることはできませんでした。
ボクシングはスポーツですが、命のやりとりという意味において、リスクの大きい競技という事実は外からみてきた自分でも感じることです。
故にコミッションの判断はある意味においては、正しいと言えるかもしれない。



しかし、土山さんはその壁を越え、リスクを引き受けてフィリピンでプロボクサーとして闘う場所を勝ち取る。


結果としてチャンピオンになれたわけではない。
だが、土山さんがそこまでして闘いたかったのは何故なのか。潜在的に求めていたものは何だったのか。


この映画は義足のボクサー土山さんをモデルにしている。

主演の尚玄さんは、7年前から土山さんの生き様を映画にするために奔走してきたという。
映画人として、俳優として生きる尚玄さんが、なぜこの映画に、土山さんの物語にこだわってきたのか。
立っている場所は違えど、土山さんと尚玄さんが潜在的に求めるもの、あるいは求めたものは、おそらく同じなのかもしれない。
それは何だったのか、ということは映画が完成して解ることなのだろう。



尚玄さんは様々な現場をこなしながらも、節制した生活や、日々欠かすことにない厳しいトレーニングで身体も精神も研ぎ澄ましている。張り詰めた空気の中で撮らせていただいたポートレートはボクサーそのものであり、同時に役者の狂気の片鱗を垣間見る。



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まもなくクランクイン。


この映画を指揮するのはカンヌなど世界の主要な映画祭の賞を何度も獲得しているアジアを代表する巨匠、ブリランテ・メンドーサ監督。






# by officemigi | 2020-01-22 17:50 | 林建次の日々 | Comments(0)

謹賀新年



明けましておめでとうございます。

元旦の深夜3時から出発。


賑やかな場所もいいものですし、それはそれで楽しめますが、基本はとても静かな場所が好きでして。やっぱり、年が変わる特別な時間はしっかり噛みしめたい。


で、仲間がいないわけじゃないですが、ひとりで行動するっていうのはどうなんだろう?個人的にはいいとは思うけど、世間的にはあれなんですかねぇ。

でも、こういう場所へいくのは絶対的な存在以外にはあまり興味がないかな。


金鑚神社へ。ここは山がご神体で、拝殿はあるけど本殿ははいっていう。参拝してから御嶽山の山頂を目指す。毎回思うけど、拝殿から山頂へいく山道に入ると急に空気が変わる。聖域、大自然へようこそ、というようでね。ある意味、緊張が走る、まだ真っ暗だし。で、昨年は大きな台風があって、大木が山道を遮るように倒れてる。覚悟あんのかい?みないでね、そいつをまたがって侵入する。ツンとするんだ、感覚が。

で、なんでわざわざこんなとこに来たんだろうと思うけど、まぁ、でもいまさら後戻りもできんから進む。自分の息遣いと、自然の、あるいは山の息遣いといえばいいのかな、あちこちでガザガサ、ドンとかバリって音がする。でも、もう結構慣れたんだろうな、そうかそうか、と思いつつ鏡岩を過ぎて、本山の隣になる御嶽山山頂へ。かつて山城だったこの地は本当になにもないし、誰もいない。ここであぐらをかいてひとり初日の出を浴びる。雲ひとつない晴天で、あまりに心地いい。また例によって局所的に風が通り、木々がなびいて、それなりの音も気配も感じる。


 太陽と風とある種の気配。


 贅沢で素晴らしい時間。


 十分堪能した後、麓の金鑚大師。甘酒を頂き、宝登山神社、そして霊峰、三峰神社へ。その後、道すがらのいつかのお寺へ気の向くままに。

 18時間の行程は今年を生きるのに十分な精気を頂きました。

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# by officemigi | 2020-01-02 22:33 | 林建次の日々 | Comments(0)

今日の昼過ぎのはなし。



白髪のね、とても綺麗な目をした女性とお話をした。

たわいもないことを楽しくあれこれとおしゃべりしてて、その流れで、ごく自然と彼女がどう生きてきたのかという話をゆるりとしてくれた。
若い頃から入れ替わり立ち替わり、親や親戚の介護したり、看取ったりの人生だったんだそう。ずっと。
最後は、旦那をしっかり介護をして見送ったんだと。
「誰かのために無心で生きてきたものです。だから、ポツンと独りになってね、与えられた自分だけの自由な時間をどう過ごしていいものなのかわからないのです。自分のために時間を使うことは贅沢なことだと思います。だけど、わたしの生きがいは誰かのために尽くすことでしたから」
寂しさを含んだ戸惑いを、純粋な少女のような眼差しでまっすぐにワタクシに訴えてきた。
胸が痛んでどう返答していいのかわからずに頷いていると、にっこり笑って飴玉をふたつくれた。
肩書きも何もないけれど、素敵なひとはいるものですね。









# by officemigi | 2019-12-17 02:21 | 林建次の日々 | Comments(0)