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【オフィスミギ】晴れ男なものですから

暗室

こないだ久しぶりに暗室に入った。
カラープリントして入稿するためだ。

暗室_b0119854_158893.jpg


いまどきは仕事も全部デジタルで
なんでもパソコンで処理。
便利だし、はやい。
クオリティーもいい。
一方こちらは、まず、現像液作って、液温が安定するまで待って
テストを繰り返し、いざ本番。
1枚焼くのにやたら時間がかかる。
時代遅れだ。
暗室といえばセーフライトといって印画紙が感光しないように
真っ赤なライトのなかでするというイメージだけど
カラーの印画紙はモノクロ用のセーフライトでも感光してしまうので
露光するときは完全に真っ暗のなかで作業する。
地味な作業だけど、まぁ、嫌いじゃないです。
暗いんです、僕。笑

それにしても、いままでホントに何枚焼いて来たんだろう。
狂ったようにプリントしたおかげで
自分の色というものが出せるようになった。

色は大事。
これはデジタルでも一緒。
写真に空気感や温度を表すから。
体温を色に出したい。
たとえば写っているものが青であっても
そこに体温に近い(赤と黄色よりの)青を探す。
今、まさに〝生きている〟色。
これが少しでもずれると居心地が悪い。
というか写真の生命力がなくなってしまう。

まぁ、能書きはこの辺で。

でも今度の本のためにプリントしたら
おそらく仕事としては最後だろうな。
今までの集大成なわけだし、
自分の想いも、彼らの想いも
1枚1枚、キチンと魂こめて焼きたいです。

はやし

by officemigi | 2008-09-06 16:33 | 林建次の日々 | Comments(2)
Commented by こまば at 2008-09-06 18:11 x
写真展みたときの衝撃を思い出しました。
カラーも林さんが焼いていたんですか!?
赤がとても象徴的でした。本、楽しみにしています。
Commented by officemigi at 2008-09-07 15:33
こまばさん
ありがとーございます。
そう、300カット全部です。
死にました〜。
駒場はホントいい空間でした。
建築家とのコラボでもあり楽しかった。
天蚕糸で天井に浮かんだように写真を仕込んだのは
ほんと大変だったけどよかったです。


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