【オフィスミギ】晴れ男なものですから | |||||
最近、パソコンに向かうと原稿が襲ってくる感じがするので、携帯から更新しているブログは史織が移動中の電車内で書いてます。 この写真は今から約8年前、林カメラマンの作品として初めて見せてもらったヨシナリがリングに上がる直前の写真。 史織にとってボクシングというスポーツはとても縁遠く、「あしたのジョー」をアニメでみた時、バラード調の主題歌を聞いて、ちょっと大人になった気分を味わっていたことが記憶に残っている程度の関わりだった。 静かなこの写真を見せながら、林カメラマンは「ボクシングを観ないなんて人生損したも同然」と言わんばかりにお誘いを受け、後楽園ホールへ出向いた。 もし、この写真ではなく、リングの上の写真だったら、絶対に行くことはなかったと思う。 その証拠に、初めてのホールでは、目の前で繰り広げられた格闘に、鼻血も熱も出た。 リングに上がるための直前、彼らは究極の緊張感の中で宇宙と繋がるような瞬間を持つ。 日常では体験しない覚悟を決めた時、それは私利私欲を訴えるのではなく、ただ無になり、ただ祈る。 何に、何のために祈るのでもなくただ祈るのだ。 この一瞬に立ち入ることを許されるために林カメラマンは長い時間を費やしてボクサーとつながっていく。 ここに辿り着くまでは、普通の日常が積み重なり、逆にこの写真から原点をたどっていくと初心を思い出すことができる。 忙殺される時間との闘いではなく、無になって向き合う瞬間をきちんと見つめたい。 それは特別なときに持つ時間ではなく、日々普通に過ごす一瞬でいいのだ。 何のために撮り、何のために書き、何のために闘い、何のために祈るなどわかなくても、日々大切に生きることで必ずどこかへたどり着く。 生きるために人は夢をみる。 原点に戻って本作りに向かう。 ※週の初めの月曜日は本制作のことを書いていくことを続けたいと思います。by shiori
by officemigi
| 2008-02-04 11:36
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