【オフィスミギ】諸行無常 | |||||
正月返上で原稿籠り生活ですが、脳と身体がようやく世界観に馴染んできた。この周波数に合わせるまで時間がかかることがある。 毎回、全く違う山に登っていく感じでしょうか。精神をそぎ落とす分、時に怖くて逃げ出したくなることもある。 身体も痛いし、もうやめちまえばいいのに、ってなると、 なんでやってるんだろうていう原点に帰らされることになる。それで納得して、また前に進む。 やれやれ、まるでシーシュポスじゃないか。 特に一年前、ジャパックスの25周年記念誌を書いている時がそうだったね。 繰り返しの執拗なインタビューも終えて情報も集まっているのに、不安と恐怖で全く書けなくなってしまったことがあった。結構なキャリアを積んで来ているはずなのにね。 振り返ってみるとだが、25年の歴史のある会社に対して、細胞まで染み渡るほど自分は体感できているのか、理解できているのかと言うことをずっと自問自答していたような気がする。頭ではなくて、肌感覚として、まだ足りていないと判断してるような。半年で仕上げるということは、4カ月の取材と言う計算になる。ギリギリだが順調に進めばいけるはずだと判断したが、かなりタイトだった。だから不安だったし恐怖が在った。 表面的なことは充分書けるけれど、そのもっと先にある奥行きと言えばいいのか、魂と言えばいいのか。 感情の奥底にシンクロできるのかどうか。 多分、そういうことが自分にとっては大事なことなんだろう。やはり繰り返し体感することで、その肌感覚を踏まえて、やっと書く作業にもっていける。おそらく、一般的にはそんなことまでする必要は無いのだろう。 生産性や効率を考えれば、この仕事に向いてるとはとても思えない。写真もそうだろうね。 どちらにしても無駄が多い。 けど、意味のなさそうなことや無駄なことを積み上げることで、ようやく他にはないものができるんじゃないかなとも思う。そういうものを求められているのであれば、だね。 とにかく、この半年は与えられたいくつかの仕事に集中しないといけない。 精神と身体のメンテナンスが大事だね。 それが終わってから、自分の作品に集中しようと思う。
by officemigi
| 2025-01-05 22:44
| 林建次の日々
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