【オフィスミギ】晴れ男なものですから | |||||
昨年のワタクシも誕生日に夕幻に書いていただいた書が、 額装となってようやく生まれました。 3ヶ月前から実はこの作品を受け入れる準備をしていた。 部屋の配置模様替えをして、 以降、毎朝神社の如く床ぶきなど30分かけて部屋を 掃除して磁場固めをしていたというね。 ベッドの上に配置ことに決めた。 ここに込められた「氣」を全身で浴びながら寝る。そして起きる。 まことに贅沢な日々の始まりである。 しかし、でかいな。 奥行きを持たせるために7センチほどの溝があり作品を浮き上がらせて魅せるようになっている。 手の込んだ贅沢な仕上がり。 額をどれにするか、作品の切り詰めるサイズを何度も吟味しながら二人で決めて行った。 横幅をすこしだけタイトにしてシャープなイメージにしたいというのを受け入れてもらう。 そしてこの作品のために夕幻はあたらに落款印を自作している。 仕事の合間でしたが、お昼からの3時間は夕幻とこれまでのことや、この作品について語り合った。 そもそも誕生日に晴れがましいことを好まない自分であり、 夕幻はそれを十分理解した上での昨年のお祝いだった。 どうにも渋りまくるワタクシを著書「あなたがいたからできたこと」 の完成披露も兼ねるということでほぼ強引に説得させられた。 夕幻はこの日にワタクシの為に書こうと決めていたんだ。 7年ぐらい前かな、夕幻は出会った頃からこう言っていた。 林さんのために書く時がきたら、左腕で書きます、と。 彼にとっては利き腕でない左で書き切ることに、意味を持たせる。 事故で身体がクラッシュする寸前まで祈っていたということから、 「祈」が生涯のテーマが祈りであり、 またそれに準ずる写真をとることを知っていた夕幻は「祈」と書くのだ。
ミッチーの愛情込もった料理。 そしてお祝いに駆けつけた多くの人たちの「氣」を 夕幻自身が全身で感じ、そしてその筆に託して一発で書き切った。 すべてにおいて意味を持たせてくれたこの作品は間違いなく一生涯寄り添っていく宝物になった。 この作品が来てまだ二日だが、朝と夜にずっと眺めている。 ただ無心で眺めていると、ふとある重大なことに気づかされた。 ああ、なんてことだろう。 「祈」という言葉の意味以上のものを表現してくれている。 これ以上自分を表現してくれているものはないだろう。 こんな優しいメッセージが込められているとは思わなかった。 あまりに心がゆり動かざれて涙が溢れた。 そして書家として想像もできない領域へ向かっている夕幻を感じた。 これはいずれしっかりと伝えていきたいと思う。
by officemigi
| 2017-10-23 02:38
| 林建次の日々
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