リングに上がったときの姿というか雰囲気は、やはり華のあるボクサーだと強く感じさせる。
本人としては、試合内容に課題や不安はあるかもしれないが、最後にOKするのはさすがだと思う。
昨年の夏にこの大阪の地で無敗の世界チャンピオンに挑んだ。顔面は血だらけで晴れ上がり、片目の視界は殆ど塞がれ、何度もダウンを奪われた。だがその度に立ち上がり、修羅のような形相で立ち向かっていった。
逆転できる、なんとしてもチャンピオンになるのだ、という強烈な想いは、徐々にチャンピオンを追い詰めていく。だが、ダメージを受けすぎて危険だっだ。本能だけで闘う和氣をレフリーが止めた。正しい判断だったと思う。
あの時の無念の想いを観ている僕らに払拭させてくれる昨日のファイトだったと思う。
赤井さん、レイ、他、素晴らしいスタッフとともに和氣慎吾は悲願の世界タイトルを獲りにいく。