先日、風邪をこじらせてめずらすく病院へ行き、
クスリを処方され薬局で待っている間に目の前で展開された薬剤師のお姉さんとおじいさんのやりとり。
「お待たせしました。お薬は朝晩の食後に一錠ずつです。お酒はなるべく控えてくださいね」
「えぇ、あの、なるべくということは、もしかしたら少しだけならいいということですかねぇ」
「・・・いえ、呑まれないほうがいいということです」
「一杯だけでもダメでしょうか・・・」
「はい、できれば・・」
「そうですか・・もし夜呑みに誘われた場合はどうすればよいのかと思ったものですから・・・」
「・・・どうか呑まないでくださいね」
「ようするに誘われても我慢すればいいんですね・・・」
「・・・そうです。我慢してください」
「呑み屋にいってもお酒は呑まなければいいんですよね・・・」
「おっしゃる通りです」
「わかりました」
謙虚に欲深く愛くるしい話なり。