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【オフィスミギ】晴れ男なものですから

エアサイクルハウジング 施主巡礼

エアサイクルハウジング 施主巡礼
本来は紙媒体なのですが、こちらでも掲載させていただきます。


障がいを持って生きる家族が求めた「家」の在り方。

そこに丁寧に寄り添っていくことって素敵だと思います。


こうやって聞いてみて感じてみて初めてわかることがある。

障がいというのも本当に多岐わたっていて目に見えないものもたくさんある。

社会に参加していくためにしなければならないこと。

バリアフリーっていうのはカタチばかりではなく、

目に見えないものに対して社会が理解を深めることだとつくづく思う。


 山中さんたちご家族の笑顔が忘れられないくらい素敵だった。

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 山中慎介さんと弥淑さんは聴覚障がいを持って社会と向き合って生きている。

外見からは障がいは分からない。

街ですれ違った人たちは二人に聴力障がいがあることに気付くことはないだろう。

けれど家から一歩外に出れば、多くのことに神経を使わなければならい。


 背後からくる自転車、車のクラクション、突発的な人とのコミュニケーション。

慎介さんと弥淑さんが社会で生きていくことは、困難に立ち向かう連続であるはずだ。

聴こえないというもどかしさ、それに伴う恐怖は、

生きていく上でどれほどの苦しみをもたらすのであろう。


 けれど、二人はそれを微塵も感じさせない笑顔を人に与えてくれる。

言葉ではない豊かな感情を伝えてくれる。

それだけで慎介さんと弥淑さんが、どう生きてきたかを感じることが出来る。


 音のない世界で生きてきた二人が出会い、家族となった。

痛みを分かち合い、共に生きる「家」は、どこよりも安心できる愛につつまれた暖かな空間にしたい。

それを実現するためにエアサイクルハウジングの内藤は夫妻に寄り添い、奔走した。  


 妻の弥淑さんが書籍「やっと出会えた本物の家」で、自然素材を丁寧に扱い、

施主に寄り添うエアサイクルハウジングの家づくりに感銘を受けたのがきっかけだった。


 そして導かれるように出会った物件は、

あるご夫妻が年を重ねた母親のためにつくったバリアフリーの二階建てだった。

山中さんは愛情に満ち溢れている家を買い、リフォームをエアサイクルハウジングに依頼する。

床は自然の暖かさを感じさせる無垢ヒノキ。壁には漆喰。

キッチンはリビングを見渡せるように壁取り払った。

二階も間仕切りを取り払い、どこにいても家族の気配を感じることのできる空間に仕上げた。


 「今あなたはどこにいるの?」
 

  慎介さんと弥淑さんは、私たちには分からない音のない世界を生きている。

これまで住 んでいたマンションは、

中廊下と個室の空間でお互いがどこにいるのかわからないという不安がつきまとっていた。

でも、もう闇の中にいるような恐怖を感じることはない。


「家族が一番です。何も気にすることなく過ごせる家。そうです、私たちはこの家に守られているんですよ」


  三歳になったやんちゃな圭真くんは、

宅急便が来たことやトーストが焼き上がったことを知らせてくれるようになった。


それは慎介さん弥淑さんにとって新たな驚きでもあった。

二人に与えられた大切な宝物の圭真くんは、この家で日を追うごとに優しさを携えて成長していく。


 休日の夕方、弥淑さんは夕食の支度を始める。

キッチンとつながるリビングには、慎介さんと圭真くんが戯れている姿が見える。

愛する家族がそばにいることを感じながら料理を創る。


「あの二人ったら楽しそうに何を話しているのかしら」


 この家が与えてくれたかけがえのない幸せは、どこにでもある家族の風景の中にある。









by officemigi | 2017-03-28 00:26 | 林建次の日々 | Comments(1)
Commented by よしえです at 2019-11-04 18:59 x
今、入院先です。元気にしてます。あなたは元気ですか?圭真くんの育児がひと段落したら、お母さんとよしえで神奈川の扱沢に引っ越そうと思ってます。お姉ちゃんは、どういう方針で進めていきたいですか?将来的には長野県にも住みたいと思っています。連絡取れて嬉しいです。早速連絡下さい。せっかちでゴメンね。
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