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【オフィスミギ】晴れ男なものですから

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諸々を終えて、深夜、車で都心に出た。
夜に運転するのは久しぶりだなと思いつつ所用を終えフラフラ走ってみる。
いい気分転換である。和田倉公園によって、静かな都心の夜であれやこれやと想う。

同時進行していることをうまくやってのけたく、エアサイクルハウジングの市川さん、他、全ての社員の方々にあらためて感謝してます。来年に向けてのこともそうですが、それとは別でもう始まっているドキュメントは何が何でもやりきってやるという気概はあります。

というのは、かつてマキノさん、緑子さんたちのmopの本「そして、幕が上がる」は、3年という歳月をかけた本だったけど、本当は舞台という場所に停まらず、役者や演出家がまたそれぞれの帰る場所、つまり故郷だったり、家族だったり、恋人だったりとそこまでを写真で描こうとしていた。役者という一部の顔だけでなく一人の人間としてまでを描きたかった。けれど、あの当時の自分は、およそ20人の舞台袖まで辿り着くだけで精一杯だった。どんなに無茶をしても、撮り切るだけの体力がなかった。悔しくてしかたなかったが、最低限の素材で、最高の本にしてくれた編集の鈴木さんの力量は大きかったし、とても感謝している。出来たものは皆が評価して頂いたのは本当に嬉しく思うけど、やっぱり悔いはある。
 だから今回のこの偶然の重なりは、神様から、もう一度チャンスを頂いたんだと思う。表現として難関だとは思うけど全力で取り組む環境ができれば、本当に価値のあるものになるんじゃないだろうか。

そして記胤のことも、自分の役割として強く思うことがある。人間、それぞれ誰にでもある困難をどう捉えて進んでいくかということを、ある意味、彼の生き様というか、彼について話しを聞くことが、今の自分に大きな啓示を与えてくれている。正しい言い方じゃないかもしれないが、一緒に進んでいくような、切り開いていくような、そんな感覚がある。だから心底、納得できるものを作り出したい。悔いのないように、だ。その先にある場所に辿り着きたいし、それこそが自分にとってのスタートラインのように思う。

by officemigi | 2014-05-28 02:32 | 林建次の日々 | Comments(0)
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