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後楽園ホールの控え室。
バンテージを巻きグラブをつけ終えると、
男は涙を流しながらしばらくの間、祈りはじめる。
神聖で静寂の時。
そして立ち上がり涙を拭くと、
男はその目に狂気を宿しリングへ向かうのだ。
勝しろ、負けるにしろ
人の心に必ず「何か」を残した。
無鉄砲で命を差し出すような闘い方。
引退するまで、ずっとそうだった。
何故だろう。
彼は孤独だった。
全身に刺青が入っていた。
ヤクザだった。
たった独りで小指を切り落として、
その世界から抜けた。
それでも彼は漂流した。
ボクシングと出会うまで。
大嶋記胤 トークライブ
2014/5/31
15時〜17時
カフェ 宵待草
1000円 ドリンク代別途
定員になり次第受付終了とします。
お問い合わせ、申し込み
drpnw287@ybb.ne.jp
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