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【オフィスミギ】晴れ男なものですから

エボニー

愛すべきカメラである。

4×5インチ。

構造はデジタルよりはるかにシンプルだが、
ティルトやライズ、スイングといった一般的な一眼にはない機能がある。
はじめて使った時、ピントグラスに写った被写体のディテールの
美しさといったら言葉もなかった。
ルーペをピントグラスにあてて、フォーカスを探るのに心は高ぶったものだ。
露出を計り、アングルとフォーカスを定め、F値を決め、シャッターを閉じて、チャージする。
レリーズを押してシャッターを切る。
やたらと手間がかかる分、撮ったという実感は35mmやデジタルとはまた明らかに違う。

暗室においても35mmやブローニーはロールフィルムで歪曲するのだが、
シートフィルムである4×5は水平が保たれていて、ピントによる粒子の誤差は少ない。
何より、その粒子の美しさに惚れ惚れするのである。

ドキュメンタリーばかりだから、なにかと35mmだけかと思われがちですが、
結構独学で勉強していて、今でも、しっかり扱えます。
かつては、これでボクサーのポートレイトや、仕事で家具なんぞも撮ったものです。


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by officemigi | 2014-02-27 00:17 | 林建次の日々 | Comments(0)
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