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【オフィスミギ】晴れ男なものですから

移転です



ご報告遅れまくって大変申し訳なく

永らくお世話になった下北を離れて川崎市に移転しました。


下北という街は変わらず大好きですが、あらたらに展開していくのもいいかと。


川崎という理由は大なり小なりありますが、究極は「多摩川に惚れたから」というのがメインですね。

移転する計画はもともとありましたが、候補として下北近辺もあったのですが、梅ヶ丘、上原、西荻窪など物件も見て、あれやこれやと思案したものです。


で、昨年、新丸子のナーリッシュでの小さな個展をさせていただいたご縁もあり、どうなのだろうかな、とゆらり物件をいくつか観たついでに、ちかくに多摩川があるので散歩がてら寄ってみたら、衝撃でした。マンションや電線とか文明的に遮るものが一切なく、突き抜けた空が一気に開けてて、太陽と月が、燦々と煌々と。なんて素晴らしいのだろうと思ったものです。時として自然の厳しい一面も見せられるけど、なんの障害もなく高々とある天上に真っすぐ繋がっていく感覚は、嫌でもまとわりつく浮世の諸々の「業」や「欲」を一気に洗い流してくれて、人間が本来持っているまっさらな感覚を無条件で与えてくれているように思うのです。これを毎日感じていたいものだな、というのが一番の理由かな。


それで物件もワタクシにとっては素晴らしく、人を撮るスタジオとしても機能できる環境で、粛々とスタジオワークにも励もうかと思う次第で諸々準備中です。どうも、ワタクシには外で撮るイメージはあるけれど、こう見えてスタジオワークは結構好きでね。ロケやドキュメントはそのときどきの環境の光に寄り添っていく作業だけど、スタジオは光を自分でコントロールして描いたイメージをカタチに変える作業でもあるもので、それはそれで楽しいものです。あとそうだな、原稿に行き詰っても、お天気良い日に多摩川の土手で漂いながらここちよく書くのも楽しみだね。このペースでいくと、いずれは山小屋かもしれんなぁ、と思う次第でね。


昔しね、築100年の古民家を改築した山猫軒っていうまきストーブのカフェが埼玉の山奥、堂平とかにあって、そこはかつて都心で活躍していたカメラマンとライターの初老のご夫婦が経営されてました。ジャズとか撮っていらしたと記憶してる。素敵だなぁと思って、あんな風になりたいものだと20代のワタクシは思ったものです。で、これからの10年は実は本当に楽しみにしていたので、いい感じで熟成してみようかね。

 年末からあれこれ動いててかなり落ち着かない感じでの移転だったので、下北の皆様にはご挨拶もろくにできない感じで申し訳ないのですが、これからふらりと顔出しにいくので、どうぞよろしゅう。

 世間は、世界は、コロナの影響でどうにもこうにもいびつに萎縮してて、マスクやら、トイレットペーパーも見当たらんような感じで、どうなるのかも想像はできないですが、いろんなことが試されてんのかもしれませんねぇ。当たり前にあることがどれだけ素晴らしいんかっちゅうね。焦らずともゆらりと動いて、そうね、役目があるならそれに殉ずるのもいいな。


先日、仕事の帰りに早朝の高野山に行きました。空海の息遣いを感じながら。
うん、「春」ですねぇ。

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# by officemigi | 2020-03-19 17:00 | 林建次の日々 | Comments(0)

映画の現場へ

映画の現場に入ります。



かつて義足でリングに上がった土山直純さんというボクサーがいました。

下肢障がい者という理由でボクシングコミッションからは認可されず、プロボクサーとして日本のリングには上ることはできませんでした。
ボクシングはスポーツですが、命のやりとりという意味において、リスクの大きい競技という事実は外からみてきた自分でも感じることです。
故にコミッションの判断はある意味においては、正しいと言えるかもしれない。



しかし、土山さんはその壁を越え、リスクを引き受けてフィリピンでプロボクサーとして闘う場所を勝ち取る。


結果としてチャンピオンになれたわけではない。
だが、土山さんがそこまでして闘いたかったのは何故なのか。潜在的に求めていたものは何だったのか。


この映画は義足のボクサー土山さんをモデルにしている。

主演の尚玄さんは、7年前から土山さんの生き様を映画にするために奔走してきたという。
映画人として、俳優として生きる尚玄さんが、なぜこの映画に、土山さんの物語にこだわってきたのか。
立っている場所は違えど、土山さんと尚玄さんが潜在的に求めるもの、あるいは求めたものは、おそらく同じなのかもしれない。
それは何だったのか、ということは映画が完成して解ることなのだろう。



尚玄さんは様々な現場をこなしながらも、節制した生活や、日々欠かすことにない厳しいトレーニングで身体も精神も研ぎ澄ましている。張り詰めた空気の中で撮らせていただいたポートレートはボクサーそのものであり、同時に役者の狂気の片鱗を垣間見る。



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まもなくクランクイン。


この映画を指揮するのはカンヌなど世界の主要な映画祭の賞を何度も獲得しているアジアを代表する巨匠、ブリランテ・メンドーサ監督。






# by officemigi | 2020-01-22 17:50 | 林建次の日々 | Comments(0)

謹賀新年



明けましておめでとうございます。

元旦の深夜3時から出発。


賑やかな場所もいいものですし、それはそれで楽しめますが、基本はとても静かな場所が好きでして。やっぱり、年が変わる特別な時間はしっかり噛みしめたい。


で、仲間がいないわけじゃないですが、ひとりで行動するっていうのはどうなんだろう?個人的にはいいとは思うけど、世間的にはあれなんですかねぇ。

でも、こういう場所へいくのは絶対的な存在以外にはあまり興味がないかな。


金鑚神社へ。ここは山がご神体で、拝殿はあるけど本殿ははいっていう。参拝してから御嶽山の山頂を目指す。毎回思うけど、拝殿から山頂へいく山道に入ると急に空気が変わる。聖域、大自然へようこそ、というようでね。ある意味、緊張が走る、まだ真っ暗だし。で、昨年は大きな台風があって、大木が山道を遮るように倒れてる。覚悟あんのかい?みないでね、そいつをまたがって侵入する。ツンとするんだ、感覚が。

で、なんでわざわざこんなとこに来たんだろうと思うけど、まぁ、でもいまさら後戻りもできんから進む。自分の息遣いと、自然の、あるいは山の息遣いといえばいいのかな、あちこちでガザガサ、ドンとかバリって音がする。でも、もう結構慣れたんだろうな、そうかそうか、と思いつつ鏡岩を過ぎて、本山の隣になる御嶽山山頂へ。かつて山城だったこの地は本当になにもないし、誰もいない。ここであぐらをかいてひとり初日の出を浴びる。雲ひとつない晴天で、あまりに心地いい。また例によって局所的に風が通り、木々がなびいて、それなりの音も気配も感じる。


 太陽と風とある種の気配。


 贅沢で素晴らしい時間。


 十分堪能した後、麓の金鑚大師。甘酒を頂き、宝登山神社、そして霊峰、三峰神社へ。その後、道すがらのいつかのお寺へ気の向くままに。

 18時間の行程は今年を生きるのに十分な精気を頂きました。

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# by officemigi | 2020-01-02 22:33 | 林建次の日々 | Comments(0)