【オフィスミギ】晴れ男なものですから

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純粋に

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 期待と不安を抱えて降り立つ場所は、
いつも東京駅だった。

 踊ることが大好きだった少女は、脇目も振らず走り続けた。
本能が「違う」と判断した時、ためらうことなく自ら宝塚を降りた。
演じることに疑問を抱いた時、ぶら下がることなく劇団四季も辞めた。

一度、福井に戻ってダンスを教えながら、静かに自分と向き合った。
彼女は我欲などを持つことはなく、だた、純粋に、正直に生きる。

 柴田桃子は、再び東京に向った。
 そして、龍平に導かれることになる。

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by officemigi | 2017-01-26 11:04 | 君よ生きて | Comments(0)

心に明かりを灯すこと

青木結矢は高校生の頃、

夕日を眺めるためにお台場へ行くことがあった。


沈んでいく真っ赤な太陽は、

独りで抱えなければならない孤独や寂しさを焼き尽くしてくれた。


辺りが暗くなり、遠くに見えるビルやレインボーブリッジは

美しい夜景に変わっていく。


それを、ただ眺めているだけで、

自分の心に明かりが灯されたように感じたのだという。


 また明日も生きていける。


 そんな日常だった。


 青木は「君よ生きて」の再演で人生を賭けた大きな決断をした。


 今思い返せば、と青木は前置きして言った。


「自分を守るために幾重にも重ねていた心の皮を、

龍平さんが時間をかけて一枚一枚はがしていってくれたんだって思う」


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by officemigi | 2017-01-16 23:21 | 君よ生きて | Comments(0)

伝え方

零下の寒さ。僅かな食料での強制労働。
誰かに命のバトンをを託す時、どうだったのであろうか。
望月龍平は稽古を止めて役者に言った。
「想像してほしい。体力を失い、やせ衰えて自分にはもう時間がないことを悟る。やがて来るであろう死を覚悟する。誰かに自分の想いを伝えることはこれが最後なんだ。人生で一番大切なのもを伝えるとしたら、あなただったら、どう伝えるの」
ああしろ、こうしろ、とは言わない。
「最終的には演じる必要なんてないんだ。自分に置き換えて、それを出すだけでいい」
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by officemigi | 2017-01-15 23:10 | 君よ生きて | Comments(0)

氷川丸

引き揚げ船 氷川丸

                   武藤寛は舞鶴と同じく横浜港に思いを馳せた。
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by officemigi | 2017-01-14 21:36 | 君よ生きて | Comments(0)

よき連絡ありて

たった今、浜松より連絡あり。
人を撮ることの師であり、
人生の師であり、友人。

この4年、まったく連絡はなかった。
とういうより、
敢えてしてこないということを理解していた。
決めていることがあるからだろうと思っていたものの、
ふとした時にワザと電話をかけることもあった。
案の定出ないが。
出なくてもいい、
元気すか?やってますぜ!的な意味でもかけていた。
時には、まだっすかね?的な意味でね。
出ないってことは、彼の中で、まだだってことは理解していた。

かつて自分はその逆のことをやっていた。
お互い写真の仕事の質を変えて自分は東京と友人は浜松と、
それぞれ結果を出そうしていたのかな。
オレはボクサーたちと並走しながら自己の表現を追求し始めていた。
で、ある時から、生きるために〜の本の出版するまでは連絡しないし、
電話も出ないと決めていた。かなり意地になって。
なんでかって言ったら、なんとしても出版したかったから。

で、2009年に出版した。ボロボロにはなりましたが。
怒っているだろうなと思いつつ結果出して数年ぶりに連絡。
「お前は本当にバカだな」
と笑いながらと言ってくれた。

いってみれば俺は甘えていたらしい。
認めてもらいたいっていうかね、
兄貴、どうだい、やったぜ、的な。
まぁ、今思えばちょっと恥ずかしいよな。
けどそういう馬鹿さ加減も受け止めてくれた。

話していて相変わらず、
すざまじい男だなと思った。
いろんなことがあったのは知っている。
その中で圧倒的な結果を出したんだから、本当に凄い。

この数年は全国飛び回っていて、
今年の後半から東京を軸にするらしい。
一緒にできることをあるだろうな。
というか、恥じない自分でいたい。

こういう関係はここだけだね。



























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by officemigi | 2017-01-13 22:37 | 林建次の日々 | Comments(0)

視線





演出家 望月龍平 
演技を見つめる。穏やかな口調でも、視線は鋭さを増していく。
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by officemigi | 2017-01-13 00:02 | 君よ生きて | Comments(0)

1月11日

今取り組んでいる現場は、
シベリア抑留のお話。

故郷、命、家族、愛する人、
遠く離れた地からそれぞれが想いを馳せる。
ただ、帰りたい、逢いたい、という想いだけ。
いつか、という僅かな希望を持って過酷な日々を過ごす。
けど、叶わないかもしれない。

実際、極限の寒さの中での強制労働で
多くの方々が亡くなった。
無念だったと思う。

そんな稽古現場の写真撮っている時、
どこからか洪水のような感情が溢れてきて
涙が堪えきれなくなってしまった。

最初、何がどうシンクロしたのか分からなく、
正直、そういう自分に驚きもした。

これまでにもそんなシーンはなくはない。
大嶋宏成の最期の試合はそうだった。
けど、それとはまったく違う種類のものだった。

そそさくと現場を離れ、落ち着いて考えてみた。
これは、いろんなことを堪えていた感情だったように思った。

2012年の5月、父はいなくなった。
看取ってあげられなかったという悔いがあった。
いろんなことがあって家族は崩壊していた状態だったが、
家族4人で集まって食事でもしようという約束が、
ようやく出来た頃だった。
独りでいる父が少しでも喜んでくれたらと思っていた。

戦後の混乱の中でまだ小学生の父は
原爆で亡くなった父親代わりで、
新聞配達をして家族を支えて生きてきた。

遺品整理をしに父が暮らしていた小倉へ行った。
父はベッドで倒れていたのだが、
隣にある机には二つ家族写真が飾ってあった。

意地っ張りで、威厳を保つ父だったから、
寂しいような素振りは一切見せなかったが、
ずっと逢いたいと思っていたことだろう。

小学生の頃と中学生の頃の写真。
これを眺めながら独りで逝ってしまたのだろうか。
今でも父への申し訳なさと、自分への情けなさが募る。

いろんなことがあって家族がバラバラになったのは
本意ではなかったけど、どうしても仕方ないことだった。

きっと冷たい息子に思えたのかもしれないけれど、
本当は誰よりも尊敬していたということを伝えたかった。


父の部屋にあった写真は今、自分の机の上にある。
オルゴールのついた小さな額は父が選んで買ったのだろうか。
父は両腕に小学生の兄と自分を抱えて写っている。
三人が見つめる先はカメラを構えている母。

またいつかあの場所で写真が撮れる日がくるのなら。












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by officemigi | 2017-01-11 23:37 | 林建次の日々 | Comments(0)

稽古二日目

稽古二日目。
望月龍平が言った。

「この舞台は祈りなんだ」



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by officemigi | 2017-01-10 18:43 | 君よ生きて | Comments(0)

稽古初日


君よ生きて 稽古初日。

台本読み合わせの前に、望月龍平は少し上を見やって、
遠くにいる誰かに確かめるかように話し始めた。

涙が滲んでくるのが分かったが、
自分の感情を高ぶらせることはなかった。

彼は、先人たちの想いと、
現代を生きる自分たちの役目を皆に伝えた。


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by officemigi | 2017-01-06 12:27 | 君よ生きて | Comments(0)

眠い

1月はタイトなスケジュールで年末なら休日という日はなく
そのまま2月半ばまで続く。
さっきまで実と電話で打ち合わせして、イメージを共有。

やっかいなのが、1月の寒さで集中が途切れること。
これ、うまくやりきらんといかんね。
もっとペースアップすべし。
明日、稽古初日。





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by officemigi | 2017-01-05 02:05 | 林建次の日々 | Comments(0)