【オフィスミギ】晴れ男なものですから

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オッサン


懐かしいが、やたら好きな曲。

 オッサン

愛すべき日本のオッサンたち(俺もだが)のむやみに暑苦しい、
かつ頼もしいポートレート(現場)を撮ろうかと考えてます。

その前に、新しいこと始めます。
あらたにhpを立ち上げますので、またお知らせします。



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by officemigi | 2013-07-28 12:45 | 林建次の日々 | Comments(1)

意識していなかったが

 ここ数日はかなり緊張していたらしく、夕方になって一気に疲れがでたようで、解放なのかなんなのかはわからんけど、ドズンと身体に落ちたようだ。ただ、悪くない。どう転ぶかわからないにしろ、だ。
 今日が誕生日ということは薄々分かっていて、だから、いい区切りになるのかと思う。
 この身体とつき合って、もう20年になるのだ。無謀だったが、なかなかのもんである。
 そして、何より感謝、感謝のみ。
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by officemigi | 2013-07-17 21:37 | 林建次の日々 | Comments(0)

「ランドセルは海を越えて」2

本当にいい写真集だった。

アフガンの子供たちには、校舎というものがないこともある。
だから大地が彼らの学び舎で、ポツンと小さな黒板があるのみ。
当然、文房具などは貴重品になる。
日本の小学生たちが、6年間使ったランドセルや文房具を
アフガンの子供たちに送る活動が2004年から始まった。
戦場で生きてきた彼らが、古びたランドセルや文房具を手にしている様子は、
それこそ大切な宝物のようで、小さな身体で抱きしめるように抱えてたりする。
悪列な環境でも、皆、生き生きとしていて、瞳は輝いてる。
内堀さんもこのボランティア活動に参加しながら、
その様子を丁寧に優しく切り取ってゆく。
皆、凄くいい笑顔だ。嬉しくてたまらないんだろうな。

でも、一番印象に残ったのは、最初の見開きのページで、
拳銃を抱えた兵士の後ろ姿の写真と、そのとなりに凛と咲いたピンクの花の写真だった。
それだけで、この国で生きていく彼らのことが十分伝わってくる。
内堀さんの彼らに対する想いが染みている。

優しい写真集だった。

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by officemigi | 2013-07-14 01:20 | 林建次の日々 | Comments(0)

「ランドセルは海を越えて」

 敬愛する写真家、内堀タケシさんのギャラリー目指して久我山へ。

内堀さんとお会いするのは、2009年以来でした。業界のことや、出版社とのつき合い方や、営業方法など、行き詰まると会いに行っていたと思う。まぁ、いうなれば、
「兄貴、さっぱりわからんです、教えて下さい」
と甘えにいってたわけだ。
 内堀さんはドキュメンタリーの分野を見事に仕事として成立させている方で、その労力を惜しむことなく継続させ、また、いい意味での図太さも持ち合わせていらっしゃる。その行動力は凄まじく、世界中を駆けずり回り、内堀さんは戦地にも赴く。もう十数年もアフガニスタンへ行って、その現状を肌で感じフィルムに収め続けている。当然危険な目にも遭っている。そういう意味でも自分とはレベルが違う。百戦錬磨の風格は決して表にはみせない。穏やかでありながら、実にカッコいいのだ。今回もあえて内堀さんの意見を聞きてみたく、こういう考えなのだということを伝え、それをするためになどと熱弁を奮ってみた。ワタクシは内堀さんに、それをするためにはこういう方法がある、ということを期待していた。
 だが、しかし、である。
「君がそんなに器用なら、写真なんてやってないだろ。」
そう言って、ニヤリと笑った。
くっ。
それだけで、言わんとしていることは十分伝わった。

内堀さんは、4月に新たな本を出版しました。
「ランドセルは海を越えて」
久しぶりに、本当に素晴らしい写真集に出会いました。
ホロリときた。人間は素晴らしいと思いました。
8月には青山のスパイラルホールで写真展を開催。
詳細はまたお知らせします。



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by officemigi | 2013-07-12 23:38 | 林建次の日々 | Comments(0)

BAD LOSER 優しさの向こう側

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「俺はチャンピオンになりたいんです」
ランキングから滑り落ちた男の言葉だった。
無様な試合だった。大切な人を事故で亡くしてしまった後での初めて
のリングだった。勝負の世界では、それすらも言い訳にしかならない
ことを男は十分理解していた。

山元浩嗣 24戦15勝(2KO)7敗2分  元日本Sフェザー級6位

 山元は3歳の時、父を病気で亡くなってしまい、母の手で育てられ
た。兄弟のいない彼は、独りでいることが当たり前だった。自分を育
てるために母が必死で働いているのを知っていたので、何か物ををね
だるということもしなかった。山元は忙しかった母に甘えた記憶がな
かった。今思い返せば、愛情というものに「飢え」みたいなものがあ
ったのだという。ただ、寂しかった。
 その反動なのか、気の強さは人一倍だった。そう簡単に自分の意思
は曲げない。山元は小学校3年から空手を始め、高校まで続けた。腕
っ節に自身があった。そして大学在学中にボクシングを始め2005年
にデビューする。初戦こそKO勝利だったがその後2連敗。順風満帆の
ボクシング人生ではなかった。これで辞めたら人生に負けたと言って
るようなのもだった。山元は与えられた試合に挑んでいく。勝ち負け
を繰り返しながらA級ボクサーとなり、2010年、ハードパンチャーの
小澤大将と闘い、ついにランキングを手にする。小澤の勝ちは間違い
ないと見られていた試合に、山元は噛みついた。これまでのベストバ
ウトだった。デビューから5年が経っていた。
 その後、山元はタイでナパーポンとABCOのタイトルを争う。これは
WBCのアジア圏のタイトルで、山元は意気込んでいた。12ラウンドを
闘うために相当追い込んだ練習を積んできた。だが、リングでナパーポ
ンと対峙した山元は、初めて狂気を感じてしまう。

「本物のプロだと思った。身体的にも、精神的にも賭けてくる次元が違っ
ていた。」

6ラウンドTKOで敗れる。叩き潰された山元は自分自身と真剣に向き合った。
もしチャンピオンを目指すのであれば、ナパーポンのような本物の連中と闘
って勝たなければならない。ボクシングだけで生活している彼らと対峙して、
山元は賭ける想いにも、もっと上のステージがあることを知った。生活のす
べてをボクシングのためだけに捧げなければならない。その覚悟が自分に持
てるのか。彼は闘うことを選んだ。

「本当の強さが欲しいんです。自分の中に真の強さが欲しいんです。だから
ボクシングを続けてる。」

 山元は厳しい練習でも、一進一退のギリギリの試合で極限に追い込まれる時
でも、もうダメかとついに心が折れそうになった時、不意に、ごく自然に、愛
する人のことが脳裏に浮かんでくるのだという。

「こんなにも自分を応援してくれている人を、俺はどうしても裏切れない。」

転がり落ちる一歩手前で、山元の魂に何かが宿る。本当の自分は弱い。でも、
たからこそ愛する人のために踏み留まって命がけで闘う。これはある意味で
「優しさ」と言っていい。一見すると戦うことにマイナスの要素になりうる
「優しさ」が彼の潜在的な強さを引き出している。愛する人と一心同体で闘う。
そうすることで、幼い頃に欠落した「飢え」みたいなものを、埋めようとして
いるのだ。

 山元はトランクスに亡くなった彼女の名字を刻んだ。未練があるという意味
ではない。あくまでも前を向いて生きていくために。短くとも彼女の生きた人
生を肯定してあげたいから。身を削って尽くしてくれたことを意味のあるもの
に変えるためにも、山元は王座を目指す。

「俺、必ずチャンピオンになるからね」

ある日、山元は食事や身の回りの世話をしてくれる彼女に、感謝の意味も込め
て約束をしたことがあった。すると彼女から想いもよらない返事が返ってきた。
それは山元の欠落した「何か」を優しく埋めてくれる言葉だった。

「どうでもいいの。ボクシングしてるから好きになったんじゃないから。」

 いつかボクシングを終えた時、精一杯闘って生きてきたことを彼女の墓前で
報告したいのだという。
 チャンピオンになっても。なれなくても。
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by officemigi | 2013-07-03 09:51 | BAD LOSER | Comments(0)

夕刻より

真輝と新宿にて。
彼は、2009年,網膜剥離でボクサーを辞めなければならなかた時に、「生きるために人は夢を見る」を手術後の病室で読んでくれた。そして私にメールで自身の絶望的な状況を伝えながらも、この本と出会ったことで、ボクサーとしては無理でも、希望を持って生きていくことを明確に伝えてくれた。そう言い切ることで、自分を必死に保っているようにも感じた。あたらめて自分たちが作った本の価値や責任を知った。彼のことを調べた。真輝はsバンタムのホープで負けなしの新人王の優勝候補で華のあるボクサーだった。以来、彼とは節目のときに必ず会った。今日もそうだ。お互いの近況を語り、約束し別れた。ベタベタした付き合いではない。それがいい。今、自分の信じることに全力で取り組んでいる。だから、当然いい顔をしていた。彼の心意気に感謝である。いずれ、真輝のことを書くときが来るだろう。
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by officemigi | 2013-07-02 00:08 | 林建次の日々 | Comments(0)