【オフィスミギ】晴れ男なものですから

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回想

もう十数年前。
1997年4月。新人王戦。
生まれて初めて後楽園ホールへいく。
デビュー2戦目の健一の試合。
健一19歳。僕は27歳。
まだ客のいないホールは独特の重たい空気で、
4回戦ボクサーたちがひしめき合う控え室は緊張感に満ちていた。
丁寧にバンテージを巻き終えた選手たちは、
トレーナーに連れ添って思い思いの場所へ向かう。


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少し色あせた水色の非常階段の踊り場。
この場所で彼らはシャドーボクシングを始める。
水色の手すりのすぐむこうは東京ドーム。
開幕したばかりの巨人戦を見ようと多くの人たちが楽しそうにお喋りしながら並んでる。
ほとんどの人たちはこちらの存在には気がつかない。
気がついたとしても興味を示さない。
僕はまだぎこちなくシャドーする健一の背景にそれを見ていた。
なんともいえないコントラスト。
この手すりを境界線に、まったく次元の違う世界を見ているようだった。
みんなここからスタートするんだなと。
そんな彼らと、まだ撮り始めたばかりの自分は一緒なんだなと思ったりした。
あれから10数年。
何度この場所へ来たことだろう。
撮るまえに自分の身体と相談しながら、ここでひとり過ごす時間も大切だった。
試合の熱を冷ましにここへ来ることも多かった。
ボクサー。レフリー。ジム関係者。
いろんな人たちの思いが染み付いている場所。
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by officemigi | 2011-09-20 15:16 | 林建次の日々 | Comments(0)

記胤敗戦


勝つことの難しさ、改めて感じる。
彼は器用に、うまく闘えるタイプではない。
それでも勝つために彼なりに考えてファイトしてたと思う。
彼のボクシングにずるさも汚さもない。
ただ不器用に「闘う」という狂気を持って真っ直ぐにむかってゆく。
実力差はあったと思う。
相手はどんなに打たれても前進する彼の狂気に恐怖を感じてたんじゃないかな。
倒れない彼に対してレフリーが試合を止めた。
意識はとんでたろう。最後は本能で闘ってた。
兄に迎えられコーナーに戻った時、負けたことを受け入れたようだった。
彼はふらつく足取りをみせまいと踏ん張りながら、客席に向かって丁寧に頭を下げた。
静まり返ったホールに拍手が鳴り響く。
あぁ、これが大嶋記胤なんだなと思った。
勝っても、負けても。

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by officemigi | 2011-09-09 13:58 | 林建次の日々 | Comments(3)

計量

計量に行った。
飢え、渇き。
身体も精神も研ぎすまされるように感じる。
記胤自身はそんなつもりはないだろうが、近寄りがたいオーラ出てる。
鋭い。
何戦も闘って勝ち負けを経験して、本当にいい顔になったと思った。

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by officemigi | 2011-09-06 15:38 | 林建次の日々 | Comments(0)

7日試合 大嶋記胤


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by officemigi | 2011-09-04 14:43 | 林建次の日々 | Comments(2)