【オフィスミギ】晴れ男なものですから

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表現方法

「どうして、わかってくれないのか!?」

そんな叫びをこのところよく感じる。
自分がそう思う事も、相手からそう思われることも多々ある。

制作している本に出てくる彼らは今どのように過ごしているのだろう。

あのとき、

「どうして、わかってくれないのか!?」

彼らはきっとそう叫んでいた。

叫ぶだけではなく、それを自らの心身を使って表現した。

自分の心の叫びを形にする。

誰に、何に、ゆだねることなく、自分自身で表現する。
人の後を追ったり、まねをしたり、頼ることは簡単だ。
そうではなく、自分自身の表現を考える。

写真を撮ったり、文章を書いたり、絵を描いたり、音楽を奏でたり、物語を演じたり、表現にはいろんな方法があるが何もアートだけが表現方法ではない。

今、目の前の仕事をこなすことも勉強に取り組むことも、体を動かすことも、身をこなすことも、料理することも、日常のあらゆることが表現につながる。

日々、丁寧に生きる。

「どうして、わかってくれないのか!?」

自分の今までの経験からつながる思い込みや苦しみを解き放とう。
真っ白な気持ちで向き合う。
そこから感じ取った情報をきちんと把握する。
そして丁寧に広げていく。

自分ひとりで握りしめていたら、いくら素敵な宝石だって輝かない。
多くの人の心に届いて初めて価値を持つ。
キラキラ光る。

東京を離れている間、毎日いろんな人たちに会う。
その土地の風土や生活を知らないよそ者のあたしに、彼らはきっと何度も叫んでいたと思う。

「どうして、わかってくれないのか!?」と。

日々の出来事や状況は、わからなかったかもしれない。
しかし、どこでどのようにしても、生きるという行為は同じだ。

環境や境遇を乗り越えて、自分を表現する。
環境や境遇が制限されるからこそ、表現の奥が深まる。

自分の思いを表現することが生きるということなのだと感じた。

初めて会う、きっと再び会うことはない人たちと過ごした時間は、とても濃厚だった。

その人たちを通して、制作中の本に登場する彼らのことを日々思った。
後楽園ホールのあのリングの上で出会う前の、それぞれが過ごした郷里で、どうやって自分を表現したらよいのか見つけることができずにさまよっていた日々のことを。

今も同じようにその場所で、誰かが悶々と自分の表現方法を探しているに違いない。

今、綴っている言葉が、我を見つける方法のひとつになるように、しっかりと向き合って仕上げたい。

                                      ☆伊藤史織☆
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by officemigi | 2008-04-25 23:13 | Comments(17)

叔父

小学生の1,2年の頃だったと思う。
ごくたまに叔父が泊まることがあった。夜遅くに来るものだから、
昼ごろまで起きることはなかった。

叔父がきた時は必ず、玄関先に重たそうなバッグが置いてあった。
そうだ、まだ寝ているから、こっそりあけてみよう。
あたりを見回し(いま想えば、そんな必要ないっすね)だれも見ていないことを
確認すると、静かにバッグを開けた。
中にはズシリと存在感のある、黒光りしたカメラと
レンズらしきものが数本入ってる。
思い切って、カメラを取り出してみた。
お、重い。
なんともいえない、鋭い感触が手に広がった。
凄いな、これ、どうやって使うんだ?
わけのわからん数字だとか、レバーだのが、ギラギラしてる。
おじさん、これで写真を撮るのかぁ〜、かっちょいいな、
なんて思いながらドキドキしていた。
ある程度カメラを触って満足した僕は、こっそりもとの位置に戻した。(つもり)
なにごともなかったかのような顔をして。

叔父はドキュメンタリーを撮るフリーカメラマンだ。
この当時で26〜7歳。本も出していた。
内容はカネミ油症という公害病。

大学生だった叔父は、ほとんど学校に顔をだすことはなく、
バイトをしては、西日本一帯に散らばる患者たちを訪ね回り、
生活を共にし、その苦しみや訴えを撮りおろした。
人の生死に関わる内容だったから、当時の僕としては重すぎた。
でも、叔父が学生生活のすべてを使い、何年もかけて撮り続け、
写真を通して、必死で何かを伝えようとしていたことは、十分理解できた。

叔父は、この本の巻末の一部に、こう書いた。

「〜〜若さ故の無鉄砲さにまかせてシャッターを切った。
カメラマンであるならば、どのような厳しい状況であろうと被写体がある限り
シャッターを押さねばならないと私は考えた。
そして、できる限りそのように努めたつもりである。
今撮っておかないともう二度と撮れないかもしれないからである。
そのように気負ってみたものの、患者たちの現実に圧倒されて、
撮影はなかなかはかどらなかった。~~

〜〜告発、正義、理念などという大義名分は、
彼らの現実の前にみじんに吹き飛んでしまい、
私はただオロオロするばかりであった。
人間の持つ「目」とは、いったい何を見る目なのであろうか。
真底目に見えぬものを、いったいどうやって写真にとればいいのであろうか。
いまだに、この答えは出し切れていない。
そのように戸惑う私を、患者たちは励ましてくれた。
中には「これを撮らなきゃカメラマンじゃないぞ」とばかりに〜〜」

患者たちと同じように、悩み、苦しみ、もがきながらも、諦めずに、
なんとかするんだという想いが、写真から伝わってくる。

僕が何年もかけてボクサーたちと関わり、
不器用な彼らが、足掻いて、もがきながらも
捨て身で、〝生きる証〟をつかみ取ろうとしている様を撮り続けていくうちに、
当時の叔父の気持ちが痛いほどわかるよになった。

僕は、14年前、事故で右腕の機能の殆どをなくした。
背骨の神経が引き裂かれて、体中が痛くてたまらなかったけど
それでも写真を撮るんだって密かに決めていた。
左腕があるんだから、なんとかなるだろうという甘い考えかもしれなかったけど、
それでも、苦しかったあの頃を生き抜く、唯一のモチベーションだった。
僕も〝撮る〟ことで〝生きる証〟を求めようとしていたんだと思う。

そんな無茶苦茶な僕に、叔父は足りない機材をこころよく貸してくれた。
こうすれば便利なんじゃないか、
とか少しでも体が楽になるようにアドバイスしてくれた。

だけど「ドキュメンタリーとは、人を撮るとは、なんぞや」
というようなことを語ってくれたことは、
一度もない。
でも、叔父が懸命に撮り続けたこの本が、
そのことを僕にしっかりと教えてくれた。
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叔父は今でも、まったく変わらぬスタンスで、酒蔵の人々の生活を撮り続けている。

そういえば、1年前にこんなことがあった。

仕事で写真の納品に行ったときのこと。
企業で働く人たちのポートレート。
撮った写真をディレクターさんに観てもらっていた。

OK、とてもいいね、
とお褒めのことばを頂いた。
「いや〜林さんの写真って、私の知っている写真家の方と
凄くよく似ているなと思ったんだよね。
その方の人物の写真、すごくいいんだよね。
なんていうか、リアルなんだ、とっても。
私、写真持ってるから今度見せてあげるね。」

そう、驚くことに、その写真は
僕の叔父、河野裕昭が撮ったポートレートだった。

林建次
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by officemigi | 2008-04-16 11:34 | 林建次の日々 | Comments(7)

制作本のデザイン着々と進む!!

いやぁ=、かなりドキドキしました。

出版社より、今取り組んでいる本のでデザインの一部を見せてもらいました。
もちろんこれから煮詰めていくのですが、なんかどんどん立体的になっていく感じがしてとってもよいです。

これからが本当の醍醐味を味わう本番です。

夏が来る前にお届けできるように頑張ります!!!
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by officemigi | 2008-04-12 23:16 | BOOK | Comments(5)

おいしい時間

こんにちは!史織です。

ちょっと東京を離れているうちに、みんな好き勝手なこと言っちゃってもぅ~(笑)

そんなことおかまいなしのあたしは「おいしい時間」をたくさん楽しんでます。

まずは、ここから。
どんなに疲れていても、たどり着いた場所は思わず「むふっ」って嬉しくなる。
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牛肉ではありません。炭火でスモークされた地鶏です。
この色からわかるでしょ?香ばしい味わいにぷりぷりの歯ごたえでも~たまらん!
焼酎との組み合わせは最高ですよ。



新鮮なレバ刺しや、鶏わさなどいっぱいあったのですが、特別な口当たりに夢中で、写真撮るまえに食べちゃいました。


打って変わってこちらは、久々の贅沢ランチ。

いちごのシャーベットのシャンパン(昼からスミマセン)で乾杯。

「インカのめざめ」ってしってますか?
これはなんとじゃがいもの名前です。
濃黄色の肉色で栗のような風味のある良食味品種というだけではなく活性酸素を消し去るなどの機能も持ち合わせた高級じゃがいも。

ホタルイカのサラダや、スズキのソテーのホタテのソースにもこのインカのめざめが使われていて、もうとろ~りと頬が緩みっぱなし。

リードヴォーのソテーのバルサミコのキャラメレーゼのソースは
甘みがあり、まろやか。
子牛の頬肉のバルサミコソースは、また違った風味で、
深みがボリュームが膨らむ感じ。

あ~写真はないんですが、前菜の、もう一品の白身魚のカルパッチョには、世界で年間2000本しかない酢が使われていて、思わず舌が敏感になりました。

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さらにデザートは温かいフォンダンショコラと春菊のクレームブリュレ。

あぁ、体や脳みそがむくむくと蘇っていくのがわかる!

むふっ、むふふふっつ。

いずれの料理も、心を込めて作られ、サービスされたものばかり。
作る人と食べる人。

からだやこころに優しさを与える味わいは、相手の気持ちを思いやる、心づくしの姿勢を改めて実感し、感動しました。

あたしもこの思いを誰かに届けたい!!


元気ないときはおいしいものたべよ!
一緒に食べればしあわせがどんどんふくらんで、気持ちよいですよ。

おいしい時間は、あたしが綴る物語の中にいっぱい登場することになると思います。
そのとき過ごしたしあわせな背景とともに。
とびっきりの笑顔とともに。
あたたかい気持ちとともに。
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by officemigi | 2008-04-10 08:42 | Comments(9)

由来

「オフイスミギのミギって林さんの右腕のことなんですよね!」

こんな具合に、自信を持って聞かれることが、たまにある。

「ええ!そーなんです!そんな障害ぶっちぎって頑張るぜぇってことなんです!」

と胸を張って答えてみたいのだが、わたくし、嘘は言えません。

「ブー。はすれ。残念ながら違います。

ミギはある方のあだ名が由来です。

仕事の相方、イトウシオリのあだ名〝ミギちゃん〟です。

どうして〝ミギちゃん〟かって??

彼女は遠い昔に、わがままにかけては〝右に出るものはいない〟

といわれてたそーです。(いまでもそんな気がする)

まあ、それで〝右に出るものがいないくらいになろう〟

という想いを込めて自分が決めました。

今のところ、このコンビのつまらない喧嘩の多さには

右に出るものはいないでしょう。」

とまあ、これが真実です。みなさま、よろしく。


はやしけんじ
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by officemigi | 2008-04-08 11:21 | 林建次の日々 | Comments(11)

日本Sバンタム級タイトルマッチ

愛すべき〝バカ〟がいる。

山中大輔。プロボクサー。

前日本Sバンタム級チャンピオン。

彼は1年前にチャンピオンの座から陥落したが、

その激しく,全てを捧げるようなファイトは、ホールにいた誰もが賞賛した。

しかし、「どんなにいい試合をしようと負けてしまえば意味がない」と沈黙する。

周りが彼の進退を見守る中、彼は突然、「東京から福岡まで自転車で帰る」と

言い放ち、旅立った。しかもかっこわるいママチャリで。。。

大輔がママチャリでドタバタと突っ走ってる中、

皆がため息まじりに、こう想ったに違いない。

バカだ。。。しかし愛すべきバカだ。

結局、広島あたりであえなく挫折したが、大輔は答えを持って帰ってきた。

「今、一番やりたくないことをやります。

それは何かっていったらボクシングです。」

大輔は覚悟したのだ。


そして明日迎える日本sバンタム級タイトルマッチ。

チャンピオンは大輔からベルトを奪った下田。

リベンジマッチだ。

大輔にとって一世一代の大勝負をむかえる。  

ハヤシケンジ


写真   計量後、ホールにて
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BS日テレ・ダイナミックグローブ(生放送)
4.5(土) 19:00~ O.A

2008年4月5日(土) JCBホール
【メインイベント】日本・東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ
東洋太平洋フェザー級チャンピオン
榎 洋之(角海老宝石)
VS
日本フェザー級チャンピオン
粟生 隆寛(帝拳)

【セミファイナル】日本スーパーバンタム級タイトルマッチ
日本スーパーバンタム級チャンピオン
下田 昭文(帝拳)
VS
WBAスーパーバンタム級10位
山中 大輔(白井・具志堅)
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by officemigi | 2008-04-04 16:55 | ボクシング | Comments(3)

東京・昭和50年代・ひねた街 パパシャ・ヨコカワ写真展

久々に感動した写真集がある。

「東京・池猫」撮影・編集 横川辰之
発刊 ドルーク 定価3000円

とある神社の池に「とても美しい片目の雌猫」と出会う。

横川さんは完全に魅了され、足繁く池に通い、カメラ片手に猫と向き合う。

ノラ猫を追って池の森を徘徊する日々、警察に職務質問されたりと

はた目からみればかなりあぶない人に思われたみたいです。(ゴメンナサイ)

しかし、いや、だから写真がすばらしい。

猫と人がちゃんと向き合っている。

ごちゃごちゃ言うより本から抜粋しよう。

「執拗にカメラを持って追いかけてくる男の姿に彼女は最初、

たいそう怯えましたが、どこかぎこちなく、愚直な優しさのある彼の様子に、

写欲だけではない、自分に向けられた愛情の深さを感じたのでしょう。

次第に心を許して、時には甘えた媚態まで見せてくれるようになりました。

〜中略〜 人はそこに異形の愛の居心地悪さを見いだすかもしれません。

放縦にすぎるというかもしれません。でも、それは、たくましくも美し

く生き、死に挑む猫たちへの力強い生き様へのオマージュであり、

いとしのカタメさんへ「追いかけ回してごめんなさい

。許してくれてありがとう。」という想いでささげる

レクイエムなのだと思います。」

リアルだった。切なさもあるけど「生きる」ってことを感じた。

そして何よりとてつもない愛情がありました。


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そして、新たに出版された写真集「東京・マッチボックス」。

今はもう観ることのできない、東京の町並み、当時の人々のスナップ。

これが実に面白い。

池猫もそうだけど、横川さんの人柄であふれている。

モノクロ写真でプリントもすばらしい。

プリンターは林伸吉さん。

今、出版記念写真展を開催してます。



パパシャ・ヨコカワ写真展
4月5日まで
12:00〜20:00

アートスペースモーター
中央区入船2-5-9入船サイト1F
TEL 03-3552-0123

ハヤシケンジ
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by officemigi | 2008-04-02 17:58 | Comments(7)

そよ風

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こんにちは!スタッフ日記です。

『世界戦』記は林カメラマンが直々に日記書いてて、これからももっと書いてほしいです。

ライター室はすっかり春。そよ風に誘われてshioriさんはふわふわしてます。

ふらっとどこへでかけ、桜の花びら頭につけて帰ってきたり、昼なのにほっぺ赤くなってたり、突然「ギンギラギンにさりげなく~」とハナウタ歌いながら「マッチってすごいね」って言ってみたり。

仕事、山ほどありますよー!!!


昨日、高円寺のラビアデッソが閉店。
アラスカの漁師も愛用している極厚靴下が最後に格安で売り出されていたらしく、いただきました。
あったかい!

そこへMIGIの先輩maくんが書類作成にやってきました。
趣味の欄に「さんぽ」と書こうとしていて注意されていました。
MIGIにはほんとうに不思議な人がやってきます。春だからでしょうか。

先日コメントいれてくださったセージさんのためにshioriさん撮影の井の頭公園の桜の写真載せておきます。

山ほど仕事あるのにどこいっちゃったんでしょうねぇ。

おーい!おーい!
早く帰って来てください。
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by officemigi | 2008-04-01 15:10 | Comments(3)