【オフィスミギ】晴れ男なものですから

カテゴリ:君よ生きて( 11 )


並走を終えて

 「君よ生きて」
 龍平さんたちと並走させて頂きました。舞台のドキュメントは本当に久しぶりでした。僕自身もお芝居は観に行くほうでいろんな舞台を観てきましたが、クオリティも含めて本当に意味のある素晴らしい舞台でした。


 先人たちの想いを伝えるという役割。
 
 自分の祖父は太平洋戦争時には中国にいた。祖父は当時としてはかなり高価なライカのカメラを持っていて、戦時中でも趣味的にスナップを撮っていたらしい。祖父が亡くなってから掘り起こして見つけたアルバム。よくあるドキュメント的な記録写真ではなく、戦友たちの屈託のない笑顔の写真が多かった。今みたいにスマホで撮るような感じで、構えることなくおちゃらけていて本当に楽しそうに写っている。今も昔も若者の本質って変わらないんだなと思う。


 けど、絶対的に違うのは軍服を着て銃を持ってまさに戦火の中にいるということ。祖父はそのアルバムに亡くなっていったと思われる戦友の写真にコメントを記していた。やり場のない悲しみと、深い愛情のようなものが書いてあったように思う。現在のような平和な時代を生きることなく、戦争に青春を費やさなければならなかった彼らはどんな想いで生き、散っていったのだろう。


 それを描いたのが「君と生きて」という舞台だと思う。過去にこんな悲惨な事実があったということのみを伝えるのではなく、それを感じた上で今手にしているものに感謝して自分たちはどう生きるべきなのか。そんなことを自然と物語の中で導いてくれる。


 龍平さんは清々しい気持ちになって劇場を後にしてほしいという。劇場というのは、いろんなものを取り払って本来の自分に立ち返る場所なんだとも。

 この舞台に関わらせて頂いたことに本当に感謝しています。龍平さんをはじめ蒼龍舎の方々、サミイさんと音楽チーム、俳優、アンサンブルの方々、他、多くのスタッフの方々。

 カタチにしたもの以上に、自分は一緒に並走できただろうか、とか、これは毎回自問自答するけれども。 


 けど、本当に素晴らしい体験をさせて頂きました。ありがとうございました!!


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by officemigi | 2017-03-02 10:20 | 君よ生きて | Comments(0)

演出家 望月龍平

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熱がある。
が、声を荒げることはない。
深く、鋭く、静かだ。


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by officemigi | 2017-02-21 01:59 | 君よ生きて | Comments(0)

小西のりゆき

 「君よ生きて」大阪公演を終えて、善吉役の小西さんと梅田の街を歩いた。


 小西さんが小学生の頃通っていたという学校に寄ってみると、つい最近取り壊されていたようだった。

 寂しさはあるけれど、通りのタイルは昔のままで僅かな面影を残していた。


 照れ臭そうに小西さんは言う。


「これは父親のコートなんです」


 あれこれ喋りながらかつて通っていた道を歩いた。


 どこか懐かしそうに。
 ささやかな嬉しさを隠すように。


 亡き父のコートは暖かそうだった。

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by officemigi | 2017-02-19 21:11 | 君よ生きて | Comments(0)

純粋に

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 期待と不安を抱えて降り立つ場所は、
いつも東京駅だった。

 踊ることが大好きだった少女は、脇目も振らず走り続けた。
本能が「違う」と判断した時、ためらうことなく自ら宝塚を降りた。
演じることに疑問を抱いた時、ぶら下がることなく劇団四季も辞めた。

一度、福井に戻ってダンスを教えながら、静かに自分と向き合った。
彼女は我欲などを持つことはなく、だた、純粋に、正直に生きる。

 柴田桃子は、再び東京に向った。
 そして、龍平に導かれることになる。

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by officemigi | 2017-01-26 11:04 | 君よ生きて | Comments(0)

心に明かりを灯すこと

青木結矢は高校生の頃、

夕日を眺めるためにお台場へ行くことがあった。


沈んでいく真っ赤な太陽は、

独りで抱えなければならない孤独や寂しさを焼き尽くしてくれた。


辺りが暗くなり、遠くに見えるビルやレインボーブリッジは

美しい夜景に変わっていく。


それを、ただ眺めているだけで、

自分の心に明かりが灯されたように感じたのだという。


 また明日も生きていける。


 そんな日常だった。


 青木は「君よ生きて」の再演で人生を賭けた大きな決断をした。


 今思い返せば、と青木は前置きして言った。


「自分を守るために幾重にも重ねていた心の皮を、

龍平さんが時間をかけて一枚一枚はがしていってくれたんだって思う」


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by officemigi | 2017-01-16 23:21 | 君よ生きて | Comments(0)

伝え方

零下の寒さ。僅かな食料での強制労働。
誰かに命のバトンをを託す時、どうだったのであろうか。
望月龍平は稽古を止めて役者に言った。
「想像してほしい。体力を失い、やせ衰えて自分にはもう時間がないことを悟る。やがて来るであろう死を覚悟する。誰かに自分の想いを伝えることはこれが最後なんだ。人生で一番大切なのもを伝えるとしたら、あなただったら、どう伝えるの」
ああしろ、こうしろ、とは言わない。
「最終的には演じる必要なんてないんだ。自分に置き換えて、それを出すだけでいい」
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by officemigi | 2017-01-15 23:10 | 君よ生きて | Comments(0)

氷川丸

引き揚げ船 氷川丸

                   武藤寛は舞鶴と同じく横浜港に思いを馳せた。
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by officemigi | 2017-01-14 21:36 | 君よ生きて | Comments(0)

視線





演出家 望月龍平 
演技を見つめる。穏やかな口調でも、視線は鋭さを増していく。
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by officemigi | 2017-01-13 00:02 | 君よ生きて | Comments(0)

稽古二日目

稽古二日目。
望月龍平が言った。

「この舞台は祈りなんだ」



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by officemigi | 2017-01-10 18:43 | 君よ生きて | Comments(0)

稽古初日


君よ生きて 稽古初日。

台本読み合わせの前に、望月龍平は少し上を見やって、
遠くにいる誰かに確かめるかように話し始めた。

涙が滲んでくるのが分かったが、
自分の感情を高ぶらせることはなかった。

彼は、先人たちの想いと、
現代を生きる自分たちの役目を皆に伝えた。


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by officemigi | 2017-01-06 12:27 | 君よ生きて | Comments(0)