まだ撮影を残しているものの、文章は一人分は書き上げ、よいよデザイナーのミノル氏に。まだまだ書かなければならないが、他の仕事のデータを送ったり、依頼を受けたりしながら、二人目の職人の話を聞いていたが、あぁ、脳も身体もわりと疲れていることに気づき、夕刻に気分転換にでもと車でふらり神社へ向かった。参道を歩いていると、ちょうど太陽が拝殿の真上に来ていて幻想的で美しく、夕焼けの空に溶けているのをしばらく見入っていた。なぜだか父に会わなきゃと思ったが、あぁ、いないんだっけと気づく。なんだったんだろうな。振り返れば月はまたもや水色になって浮かんでいて、こちらも素晴らしい。
まだ、数年は人間の鼓動を撮ることになるだろうが、合間をみて静寂の中に浸りながら、日本を撮ろうと思った。今撮るべきことをしっかり撮ってやり遂げたら、きっと導かれるんだろう。