【オフィスミギ】晴れ男なものですから

「晴れ男なものですから」

もうながいこと使っていたブログのタイトルを変えることにする。


「生きるために人は夢を見る」っていうのは2009年に出版した本のタイトルで、

出版前からブログはこのタイトルだった。

ありがたいことに当時一緒に仕事をしていた伊藤さんがつけてくれた。

もちろん本の宣伝を意識してのことでもあり、

当時のワタクシはブログのことなどチンプンカンプンで任せきりだった。


いろんな想いを乗せてつくった本で、

無謀に突っ走っていたいわゆる青春時代といっていい頃である。


つくった作品は愛着あるもので当然大切なんだけど、

ブログのタイトルがいまだにこれなのは、

じつはちょっとこそばゆいというかどこか恥ずかしいとずっと思っていた。

ワタクシもいろんな意味で変化している。


で、そうか、変えればいいのかとそんな簡単なことにようやく気がついた次第である。


「晴れ男なものですから」


そう言わせていただくときがある。

実はわりと晴れ男である。

撮影で明日は雨と予報があっても、

翌日は晴れている、ということが多い。

雨が降っていても撮影のときだけ上がるということも。

だから、仕事で天気の心配はあまりしない。


晴れはいい。

雨よりも曇りよりも晴れがいい。

太陽はあったかい。

ふとんが干せる。最高だ。

晴れたら原っぱで寝転がって本読んで昼寝がしたい。

だから明日も晴れて欲しいものだ。



ただそれだけのことであり、別段深い意味は持たせていない。

ということで

「晴れ男なものですから」

でいくことにします。


まぁオッサンぽくてかっこいいんじゃないかね。

実はこれからの10年がすごく楽しみでもあり。


どうぞよろしく。


[PR]

# by officemigi | 2017-03-30 14:21 | 林建次の日々 | Comments(0)

エアサイクルハウジング 施主巡礼

エアサイクルハウジング 施主巡礼
本来は紙媒体なのですが、こちらでも掲載させていただきます。


障がいを持って生きる家族が求めた「家」の在り方。

そこに丁寧に寄り添っていくことって素敵だと思います。


こうやって聞いてみて感じてみて初めてわかることがある。

障がいというのも本当に多岐わたっていて目に見えないものもたくさんある。

社会に参加していくためにしなければならないこと。

バリアフリーっていうのはカタチばかりではなく、

目に見えないものに対して社会が理解を深めることだとつくづく思う。


 山中さんたちご家族の笑顔が忘れられないくらい素敵だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 

b0119854_22173576.jpg

 山中慎介さんと弥淑さんは聴覚障がいを持って社会と向き合って生きている。

外見からは障がいは分からない。

街ですれ違った人たちは二人に聴力障がいがあることに気付くことはないだろう。

けれど家から一歩外に出れば、多くのことに神経を使わなければならい。


 背後からくる自転車、車のクラクション、突発的な人とのコミュニケーション。

慎介さんと弥淑さんが社会で生きていくことは、困難に立ち向かう連続であるはずだ。

聴こえないというもどかしさ、それに伴う恐怖は、

生きていく上でどれほどの苦しみをもたらすのであろう。


 けれど、二人はそれを微塵も感じさせない笑顔を人に与えてくれる。

言葉ではない豊かな感情を伝えてくれる。

それだけで慎介さんと弥淑さんが、どう生きてきたかを感じることが出来る。


 音のない世界で生きてきた二人が出会い、家族となった。

痛みを分かち合い、共に生きる「家」は、どこよりも安心できる愛につつまれた暖かな空間にしたい。

それを実現するためにエアサイクルハウジングの内藤は夫妻に寄り添い、奔走した。  


 妻の弥淑さんが書籍「やっと出会えた本物の家」で、自然素材を丁寧に扱い、

施主に寄り添うエアサイクルハウジングの家づくりに感銘を受けたのがきっかけだった。


 そして導かれるように出会った物件は、

あるご夫妻が年を重ねた母親のためにつくったバリアフリーの二階建てだった。

山中さんは愛情に満ち溢れている家を買い、リフォームをエアサイクルハウジングに依頼する。

床は自然の暖かさを感じさせる無垢ヒノキ。壁には漆喰。

キッチンはリビングを見渡せるように壁取り払った。

二階も間仕切りを取り払い、どこにいても家族の気配を感じることのできる空間に仕上げた。


 「今あなたはどこにいるの?」
 

  慎介さんと弥淑さんは、私たちには分からない音のない世界を生きている。

これまで住 んでいたマンションは、

中廊下と個室の空間でお互いがどこにいるのかわからないという不安がつきまとっていた。

でも、もう闇の中にいるような恐怖を感じることはない。


「家族が一番です。何も気にすることなく過ごせる家。そうです、私たちはこの家に守られているんですよ」


  三歳になったやんちゃな圭真くんは、

宅急便が来たことやトーストが焼き上がったことを知らせてくれるようになった。


それは慎介さん弥淑さんにとって新たな驚きでもあった。

二人に与えられた大切な宝物の圭真くんは、この家で日を追うごとに優しさを携えて成長していく。


 休日の夕方、弥淑さんは夕食の支度を始める。

キッチンとつながるリビングには、慎介さんと圭真くんが戯れている姿が見える。

愛する家族がそばにいることを感じながら料理を創る。


「あの二人ったら楽しそうに何を話しているのかしら」


 この家が与えてくれたかけがえのない幸せは、どこにでもある家族の風景の中にある。








[PR]

# by officemigi | 2017-03-28 00:26 | 林建次の日々 | Comments(0)

「武士道×八重樫東」

昨年関われせていただいた岩手日報140周年記念号

「武士道×八重樫東」が岩手広告賞を受賞とのこと。

 結果がどうなるかわからないというドキュメンタリーとしての要素を

存分に楽しみながら取り組めました。


岩手日報の柏山弦さん、アートデレクション、デザイナーの横尾美杉さんが

素晴らしい紙面にしてくださいました。

多くの人に伝わり結果が出るのはやっり嬉しいですね。


 八重樫さんの恐れることなく打ち込んでいく無骨な闘い方は、武士道そのもの。

「何か」を与えられる数少ないボクサーだと思います。


[PR]

# by officemigi | 2017-03-28 00:05 | 林建次の日々 | Comments(0)

小話5

先日、風邪をこじらせてめずらすく病院へ行き、

クスリを処方され薬局で待っている間に目の前で展開された薬剤師のお姉さんとおじいさんのやりとり。


「お待たせしました。お薬は朝晩の食後に一錠ずつです。お酒はなるべく控えてくださいね」

「えぇ、あの、なるべくということは、もしかしたら少しだけならいいということですかねぇ」

「・・・いえ、呑まれないほうがいいということです」

「一杯だけでもダメでしょうか・・・」

「はい、できれば・・」

「そうですか・・もし夜呑みに誘われた場合はどうすればよいのかと思ったものですから・・・」

「・・・どうか呑まないでくださいね」

「ようするに誘われても我慢すればいいんですね・・・」

「・・・そうです。我慢してください」

「呑み屋にいってもお酒は呑まなければいいんですよね・・・」

「おっしゃる通りです」

「わかりました」


謙虚に欲深く愛くるしい話なり。


[PR]

# by officemigi | 2017-03-21 20:05 | 小話 | Comments(0)

小話4

湘南台で働いていた19歳の頃、期間工のおっちゃんから聞いた話。

たぶん、おそらく、よくある話。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「僕は父が死んでも悲しむことはなく、涙することもないだろう」


幼いころから兄は弟によく言っていたものだ。

兄弟は専制君主の父からそれぐらい酷い仕打ちを受けてきたのだ。

弟は兄のその考えを聞いて少し悲しくなったが、

それも仕方のないことだと思った。


父は母と別れて地位も威厳も失ってひとりぼっちになった。

病気にもなってすっかり弱っていた。

息子二人に会いたいという父に弟は応えようとしたが、

兄はまったく相手にしなかった。

弟は兄のその態度に悲しくなったが、

それも仕方のないことだと思った。


春を過ぎたある日、父は独りで亡くなった。

急なことに弟はこれまでのことを後悔した。

そして、わずかながらでも父とのあたたかな時があったことを想い出した。

弟は父の葬儀に来ないという兄にすごく悲しくなったが、

それも仕方のないことだと思った。


後日、弟は父の部屋に飾ってあった小さい頃に撮った家族写真を持って兄に会いに行った。

兄は無表情で写真を受け取ると、深いため息をついて背を向けるだけだった。

しかし、弟は兄の部屋に家族写真が飾られるようになったのを知って

それはとてもしあわせなことだと思った。


[PR]

# by officemigi | 2017-03-20 01:27 | 小話 | Comments(0)